医療法人社団 爽治会(そうじかい)

ノンステロイド中医薬アトピー皮膚炎治療(自由診療)

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爽治会便り

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ステロイド外用薬の吸収

ステロイド外用薬は、身体の部位によって皮膚の吸収しやすさが異なります。
例えば、前腕(屈測)吸収率を1.0とします。
頭部で一番高いのが、下あごの13.0倍。体部では、陰部が42.0倍。足部では、足の関節が0.42倍。
ステロイドの強さは、5段階に分かれていて、吸収率がよいところには優しいステロイドを、吸収率が悪いところには強いステロイドを処方します。
吸収しやすい部位は効果も副作用もでやすい場所です。そのために、塗る部位によって薬を細かく分ける必要があるのです。
上記の吸収率は、ステロイド軟膏剤のデータです。クリームやローションでは吸収率が異なってきます。特にローションの場合は吸収率が上がると考えられます。
さらに、皮膚の状態によっても吸収率は異なります。皮膚に傷がある状態では、
吸収率が上がります。乾燥した皮膚も目に見えない傷があるため同様となります。
自己判断した塗り方が副作用の原因の一つになっていることは少なくありません。
必ず主治医の指示に従って使用してください。
現在ステロイド副作用に苦しんでいる方、コントロールできていない方は、
是非一度ご相談ください。

2013年04月12日

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